ROADSTER GARAGE ロードスターガレージ

ミウラ・イオタ・2000GT スーパーカーレプリカのロードスターガレージ

製作ブログ

蘇る夢の軌跡

新規プロジェクト 計画中!

今回のご報告は 現在 計画中であり メーカー様にて 製作可能かどうか 検討いただいている事案(新規プロジェクト)がございますので ご説明させていただこうと思います。

それは roadster 龍妃の場合 どうしても 見た目などの問題から 車高を7cmは下げたいと思っており(オリジナルと同じにするため) 現在は 社外品の車高調サスペンションを装着させていただいておりますが 車高調の場合 スポーツ走行目的のため 必然的にサスペンションが硬くなってしまい 乗り心地が悪化することは必死であり 車両がグランドツーリスモである以上 乗り心地は 重要なポイントと考え ノーマルのような柔らかい乗り心地で 車高が7cm下げれないものかと考えまして いろいろ検討しておりましたが このたび 有名な超一流国産メーカー様のご協力が得られることになり 現在 roadster 龍妃専用サスペンション及びバネを当社OEMとして新規設計していただいている状況です。

事実上 メーカー様が保障していただける 最良の足回りが製作可能かどうか 検討設計していただいている途中のため 現状では 確言は出来ませんが より良い車両製作を目指し メーカー様と検討中であり より良い商品完成を目指しております。

現状報告としまして 今週始め ノーマル仕様の試作車両「ヤマハゴールド仕様」に ノーマルのユーノスロードスターのサスペンションシステムを組み込み ノーマル状態での前輪荷重 後輪荷重 各サスペンションの荷重などを いろいろと測定していただき 希望車高まで ダウンさせる場合の設計前のデータ測定をとっていただきました。

まずは 製作にあたり バネはもちろん アブソバーの設計検討から入り 理論上 問題ない製作方法が決定次第 試作品を製作 その後 試作品を 実際に車両装着し プロドライバーによるテスト走行を行った上で OKならば 晴れて 量産に入らせていただく予定です。

もちろん 試作品が一回でOKになるかどうかは 実際に製作し 乗ってみないと 計算上の数値と実際の同乗者の受ける感覚は違うことも考えられ 計算上だけではわかりませんし バネとアブソバーのバランスの兼ね合いもあり テスト如何によっては 試作品をいろいろ製作することになる事も充分考えられます。

事実上 メーカー様のお話では 特にバネは難題らしく 始めから バネに関しましては 試作品をアブソバーの3倍の数を製作する運びとなりました。

現在の予定では 予定通り行けば 年内には試作品完成を目指し 走行テストも完了し 来年度より 正式に製作開始を目指す予定で 新規OEMサスペンションプロジェクトを進行させていただいております。

そこで 先日の測定で たいへん嬉しいデータが出ましたので 皆様へ ご報告させていただきたいと思います。

車の場合 エンジンが通常フロントに搭載された車両が多く どうしてもフロントヘビーとなり また ポルシェのように リヤーエンジン搭載の場合は リヤーヘビーとなりますが 理想的には フロント荷重とリヤー荷重が同じであり そのうえ 左右のサスペンションに均等に荷重がかかるのがBESTです。

しかしながら エンジンは重く どうしてもエンジン側はヘビーとなってしまいますので なかなか そうは簡単にいかない様です。

もちろん ユーノスロードスターも例外ではなく フロントエンジン搭載の関係上 前輪過重が後輪過重よりも必然的に重いのです。

それを改善すべく 設計段階で 運転手及び助手席の位置を車両の中心に持っていくように設計がされており バッテリーも 通常の車はエンジンルーム内にあるのに対し トランクルームに設置し いろいろな箇所で重量バランスをとろうとしております。

現行車で このバランスが良いといわれている車は ホンダ S2000がBESTのようですが なかなか新車でも難しい問題点のようです。

ところが 今回 メーカー様にて 新規サスペンション製作のために設計していただくにあたり 各種データ測定をしたところ roadster 龍妃ファイナルは 前輪左右 後輪左右に ぴったり均等な過重がかかっており 重量バランス上 BESTな状態であることが実証されました!

今回の測定では 車両重量は1070Kg(ノーマル+ 約70Kg)であり その1/4の過重が 4輪すべてに均等に荷重しているデータが数字として証明されました。

これは 非常に良い知らせであり 以前から サーキット走行時のプロドライバーの方々の見解が 予想に反し ノーマルのロードスターよりも良い感じで完成しており 乗りやすく安定しており ロードスターの弱点が克服されていると言っていただけておりましたし  実際に 我々も運転の際に乗りやすさは確信しておりましたが データとして このたび 正確に証明され これほど嬉しい知らせはありませんでした。

改造に付随して車重は 確実にアップすることは とうぜん想定しておりましたが それも 想定の半分以下の車重の追加で済んだことも幸いしましたし 各車輪に均等に荷重がかかるBESTなデータとなった要因は フロントの純正外装パーツのほとんどを撤去し FRPパーツ化 及び パーツ点数の少量化による荷重軽減と エンジン位置は そのままで 前輪のみフロントへ移行したことにより フロントサスペンションに もろに エンジン荷重がかかっていた状態が 足回りがフロントにずれた為 エンジン荷重 全てが フロントサスペンション左右にかかるのではなく リヤー方向へ荷重分散されたこと また ノーマルのリヤー周りは エンジンもなく かなり軽量な はずですが ボディーの表面にroadster 龍妃ファイナルキットを追加装着したため リヤー部がそのまま重くなり また 先ほどのエンジンの荷重も後方へ分散されたために てこの原理で その分も後輪に荷重がかかったためと考慮されます。

何はともあれ 理想的な荷重分布が出来たことが 本当に良かったと思っておりますし あらかじめ 製作方法を考えた際に 荷重分布が改善されると予想はしておりましたが 希望通りの いや 希望以上の最高のデータが出たことが嬉しくてたまりません。。

これで データ的にも 素人では判断できかねる運転の際の車両感覚も必ず良くなる筈ですし テストしていただいているプロドライバーの方々からも BESTと判断していただき これほど嬉しいことはございません。

これで 安心して 乗っていただける車に また一歩近づけたことが誇りに思います。

また 詳しいデータ結果などは 入手次第 ここにて別途 公表させていただきたいと思います。

今後も ゆっくりですが 確実に 一歩一歩 努力してまいりますので 暖かい ご声援 よろしくお願いいたします。

ありがとうございました!