ROADSTER GARAGE ロードスターガレージ

ミウラ・イオタ・2000GT スーパーカーレプリカのロードスターガレージ

製作ブログ

蘇る夢の軌跡

防錆処理方法に関して ご説明させていただきます。

ひきつづき roadster AKI 製作作業報告をさせていただきます。

昨日 防錆に関しまして 記載させていただきましたが 何名かのお客さまより
作業内容のお問い合わせもいただけましたので 当社の予定している 防錆作業に
関しまして ご説明させていただこうと思っております。

たまたまなのか roadster AKI 当社試作車も 2号車も ロッカーパネルに錆が
発生しておりました。

車両を入手の際 NAは 気にしませんでしたが 確かに NBの場合 ロッカー後部
が腐って 塗料が すでに浮いている車体を 何台も見たことに気が付きました。

定かではございませんが どうやら NBの場合 腐りやすいのではないかと思われます。

よって 今までの 龍妃ファイナル製作時の 防錆処理では 不安ですし すでに 錆が
発生した場合 今後 錆が進行しない様にしないと 維持管理は もちろん 特に大切な
フロント周りのサイドメンバーの場合 安全性確保にも不安が残りますので より確実な
防錆処理は 避けて通れないと判断させていただきました。

防錆に関しては 錆が すでに発生した個所は アメリカ製の POR15 という 私が
昔から 旧車をレストアの際に 使用させていただき 最強と判断している防錆剤があり
この防錆剤は 錆を残したままでも 錆に確実に絡みつき 非常に硬い ホーロー状に
なる上に 錆の進行をストップすることが出来ます。

しかしながら 良い面は多いのですが デメリットもございまして 一旦 硬化した場合
錆びないのは良いのです 強すぎて その後 何物も 表面に付着しなくなってしまい
塗装なども 受け付けなくなるので 最近は 専用の 塗料密着性向上のプライマーも
販売されているようですが 経験上 プライマーでは 思うような密着性は得られないと
判断し 昔からの方法で POR15が 半乾燥時に サフェーサ や 塗料を施行する事
で 表面が塗料と密着して硬化し その後の 塗装も密着する方法を選択しました。

当然 錆びていない箇所でも 効果はございますので ストラットケース移植の際などの
サンディングで  鉄板が出てしまった箇所 新規補強した鉄板なども 錆びやすい個所
は 同時に塗装して防錆効果アップを図ることにしております。

特に タイヤハウスなどは 常時 水分にさらさせますし 雨の際や 悪路の走行時など
タイヤで巻き上げたものが タイヤハウスに当たる際の音なども気になりますので 
最終作業として 防錆 防振効果を期待して ドイツ製の BENZ や BMW 等にも使用されている Noxudol (ノックスドール) Auto-Plastone (オートプラストーン) を
タイヤハウス全面に試行して 万全とするつもりです。

また 補強などに使用した角材なども 当然 錆びると思われますが 表面は 容易に防錆処理が可能ですが 内部の防錆は 実際上 ほとんど 防錆処理しない方が多いと
思いますが これも 昔より 特殊ガンで 小さな穴から 特殊ノズルを挿入 内部全面
に 完全防錆が可能な 同じく ドイツ製の テロテックスHV350 という 防錆
が長期間持続できる特殊防錆剤を フレームは もちろん 車両全面に施行する事で
完全防錆が可能と考えました。

よって 今後の 当社の車両は roadster AKI に限らず 当然 龍妃ファイナル も
全車 錆の発生のあるなしに関係なく すべて 同様の防錆処理試行を行わせていただき
腐らない車体を目指したいと思っております。

記載しました 防錆処理の模様なども ご確認ただける様に 取り急ぎ 昨日の 作業
内容を アップさせていただきましたので 是非 ご覧いただけると幸いです。

https://youtu.be/-Od0vFh1nD0