ROADSTER GARAGE ロードスターガレージ

ミウラ・イオタ・2000GT スーパーカーレプリカのロードスターガレージ

製作ブログ

蘇る夢の軌跡

ヤマハゴールドの2000GTを見学してきました。

先回の製作日記で 私が歯が腫れたことを記載しましたところ お客様から ご心配していただき大量のお薬や備品を送っていただけました。

なかなか出来ずにお待たせしているのに ご心配していただき 本当に感激すると同時に申し訳なく思う気持ちでいっぱいです。

本当にありがとうございました!

おかげさまで 歯も腫れが引きましたので 作業を頑張らせていただきます。

ただいま スピードトライアル車を作成中ですが 昨日 2号車の前期型ノーマル仕様ゴールドカラー車が 無事 全塗装の下作りが完成し サフェーサ塗装まで完成いたしました。

いよいよ 全塗装工程に入るのですが 問題は 前期型の2000GTに たった2台しか製造されなかったゴールドカラーにするため 色を確認する必要があります。

通常 純正色にはカラー名やカラーコードが存在し 色を調色する際はカラーデータに基づいて、いろいろな色を配合比率に合わせて混ぜ合わせ完成させるのですが この色は調べましたが 配合データどころかカラー名さえ確認できません。

いろいろな ゴールドカラーのモデルカーも販売されておりますが いまひとつ 色が違うんです。

簡単にゴールドといっても いろいろなゴールドがございますので 最終手段は 静岡県のヤマハコミュニティープラザに展示されている本物を確認するしかないようです。

幸いにも 当社からは一時間で行ける場所ですので トライアル製作で時間がございませんが 無理をしても確認は必要と思い 早速 確認のために見学に行ってまいりました。

展示車の動画も撮ってきましたので よろしければ ご覧ください
http://www.youtube.com/watch?v=cxFc2FfEkNI

とある2000GTオーナー様の情報によると この展示車両の色も じつは純正色ではないようです。

なんでも レストアする際に純正色(メタリックがほとんど入っていないはず)と もう一色(メタリックの入ったゴールド)がプレゼンされ 最終的に 純正色ではないゴールドが選択され塗装されたというお話でした。

実際に見た展示車は 事前情報とおり どう見てもオリジナルではないと思いました。

大変綺麗なカラーですが メタリックというよりもパールに近いカラーでした。

ゴールドは 光が当たった場合 独特の赤みが出るのですが このカラーは表面にパールを施しクリヤーを塗ったような 独特のグリーンに明るく光るカラーでした。

当時の自動車用塗料には存在しないカラーリングです。

しかしながら やはり 各種のモデルカーなどのカラーとは違い 落ち着いた とても品のあるカラーリングでした。

塗装をしていただける職人さんと一緒に行きましたので 相談した結果 この雰囲気を再現しつつ もう少しパール感及びメタリック感を抑えた もともとの純正色と思われるカラーにすることにいたしました。

ただ かなり微妙なカラーですので よい感じに調色できるかどうかは 思考錯誤しつつカラーサンプルを作り 最終決定したいと思います。

でも このカラーは大変 当社的には危険な色のように思います。

なぜなら 一番人気のペガサスホワイトなどは膨張色のため ボディーラインなどが若干わかりにくくなるのですが このゴールドはベージュに近い落ち着いたカラーのため ボディーラインが非常に強調されるため レプリカには強敵です。

当社のroadster 龍妃ファイナルは オリジナルからの型取りが一切なく すべて私の手作りですので 全体的に違和感が無いように微妙な調整をしてあるのですが オリジナルと違う箇所も多いのが現実ですから このカラーにして 違和感が出ないとは思っておりますが 非常に怖いカラーです。

あえて 勝負いたしますが この勝負 勝敗は・・・・・

いやいや 自分の作品ですので 自信を持って勝負です!

でも どうしても不安が・・・・・

ネチネチ考えていても始まりません!

ここまできたら どこまで行けるか!

いい勝負になることを期待して さー! 全塗装です!