ROADSTER GARAGE ロードスターガレージ

ミウラ・イオタ・2000GT スーパーカーレプリカのロードスターガレージ

製作ブログ

蘇る夢の軌跡

2号車 ヤマハゴールド塗装完成いたしました。

ご報告が遅くなりましたが 先週 無事に2号車のノーマルバージョン ヤマハゴールドカラーの全塗装が完成してまいりました。

蛍光灯の下で 撮影したために若干明るく写ってしまいましたが 現車は 落ち着いた感じで 良い感じに完成できたと思っています。

このカラーは 前回のヤマハコミニュティープラザのご報告にも記載いたしましたが たいへん難しい色でして 展示車両自体の色がオリジナルでは無いと思われますので その点を考慮して製作いたしましたが なかなか強敵なカラーでした。

オリジナルが製作されました昭和42年当時は まだまだ塗料自体の完成度が低く メタリックは存在いたしましたが パールなどは無かったと思います。

現に 当社は昭和40年より 自動車鈑金塗装業を営んできており その当時からトヨタディーラー様の下請けを軸に営業していました関係上 その当時のカラーサンプル(調合配分表)も全車持っておりまして 2000GTのカラーも とうぜん 配合比率及びカラーサンプルも持っておりますが その資料にも もちろん存在しないカラーでして 当時のサンプルをご覧いただければ納得されると思いますが すべてのメーカーのカラーが非常に地味で 今では まるで工業用の鉄骨などに塗るような地味なカラーが主流であり キラキラ感のある 今時のメタリックやパールは一切ございません。

確かに ゴールドと言う名前は付いておりますが 資料になる2000GTの文献にもあるように たぶんメタリックは無いっていなかったか 入っていても 本当に ごく少量であったと思われます。

なぜならば この当時のメタリックベースは 最近の物の様に細かいメタリックは無かったのです かなり 大き目のメタリックベースのみでした。

メタリックベースが大きいということは メタリックベースをカラーに混ぜて塗装した時に メタリックベース自体が たしかに光るのですが その反面 影になった部分は黒くなり 昔よくあった メタリック自体の吹きムラが出て 汚い感じの仕上がりになり 普通に考えれば 派手になるように思いますが 当時は逆に派手になるよりも黒っぽい陰のあるようなカラーになったと思われます。

事実上 当時のシルバーメタリックは かなり地味な黒っぽいベターとしたカラーですよね。

ましてや シルバーはございましたが ゴールドは ほとんど無かったと思われます。

当時にしてみれば ゴールドをカラーで再現するのは かなり困難だったと思います。

よって メタリックのゴールドではなく あくまでも 通常のカラー(ベージュ系)で いかにしてゴールドっぽく表現するかという色だったのではないでしょうか?

たぶん このような理由で メタリックではない 通常のベージュ形の色でゴールド風に塗装されたと考えられます。

各種 モデルカー製作の時も 製作者様は このカラーは難関だったのではないでしょうか?

展示車両は 今時の方にご覧いただくために あくまでも見た目のゴージャスさを考慮し メタリックと言うよりも 表面にパールを施し メタリック自体もかなり細かいメタリックを少量入れることで 再現されたカラーだと思われます。

今回の車両のカラーは あくまでも オリジナル重視を考慮し メタリックは基本的に使用せず 可能な限り近いカラーを調色し塗装した後に 表面に光が当たった際に ベージュ系に起こってしまう赤みのある反射を抑えるために グリーン系のパールを少々塗装してやり 赤みが出ることを抑えるようにして 当時のカラーを再現いたしました。

プロ的な表現のため 皆様にご理解いただくのは難しいかもしれませんが 昭和的ゴールドと言う感じで 良い感じのカラーに仕上がったと思っております。

少なくても 今まで色々と見てまいりました 20000GTゴールドに塗装された車両やモデルカーよりもオリジナルに近いカラーに仕上がったのではないでしょうか

かなり 地味な感じのカラーですが この後 ブラックやガンメタの部分塗装を施し メッキパーツを装着することで メリハリが出てまいりますので 2000GTは やはり ホワイトのイメージですが この地味な色ですが 良い感じに 大人の粋な雰囲気がある 小粋な車両になると思います。

私的には もともとシャンパンゴールドが大好きなものでして 非常に気に入っておりまして 自分用の車両は 是非とも このカラーが良いなって思っています。

でも この車両は展示車ですし まずは お客様の車両製作ですので 自分用のクルマはいったい いつ出来るのでしょう?

また すこし進展しましたが 本当に時間がなくなってきており 焦っておりますが 一台一台 確実に完成してきておりまして ワクワクする毎日ですし 工場が まるで夢工房のような雰囲気になってきており まるで名車の宝庫のようです。