ROADSTER GARAGE ロードスターガレージ

ミウラ・イオタ・2000GT スーパーカーレプリカのロードスターガレージ

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蘇る夢の軌跡

roadster 龍妃 ファイナル 完成しました。

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今月は 3月 自動車業界では 「年度末」という 一年で一番 陸運事務所も 忙しくなる時期で ございましたが 何とか roadster 龍妃 ファイナル も 無事 納車させていただける事となりました。

ところが 当方の あってはならない ミスなのですが すでに べース車両購入済みの製作予定車両である 約10台の分は すべて 公認申請の書類申請を すでに行い 合格しておりますので 当然 今回の車両も 合格済みであると思っておりましたが この車両のみ 以前 当社スタッフが乗っていた車両であった為 申請がしていなかった事を すっかり忘れており 未申請であることが発覚 大慌てとなりました。

何と 気づいたのは 3月に入ってからのことでして 慌てて 陸運事務所に出向き 公認書類申請し 通常であれば 一週間から 10日程度で 過去の実績もございますので 合格なのですが そこは 年度末である ということで 陸運事務所としても 非常に 忙しく 書類を確認する時間が無い為 簡単にはいかず 合格が 月末近くなってしまうという話となり 慌てましたが お客様に お詫びし ご理解いただき 何とか 無事 陸運事務所さまの ご好意もあり 予定よりも早く 24日に 公認書類申請も合格 27日に 合格書を受け取り 早速 陸運事務所が パニック状態となる 3月の月末に近い 28日 午前中 最終の車両検査を受けられる事となり 無事 一発で 合格することが出来ました。

合格後 帰社して ただちに ガラス周りの 新規製作させていただきました メッキモール装着をしましたがなにぶん FRPで製作後 真空蒸着メッキ加工した関係上 どうしても モール自体が 細い為に ヒネッて しまいますので そのヒネリを修正しながら 確実に装着する作業が 少々 手間取りましたが 先日 無事完成 納車させていただくことが出来ました。

今回の車輌は 実は 当社にて 予備検査合格状態で 納車させていただいた後 全く 新しい設計の EVモーターを開発された会社様が 宣伝・展示・試乗用として 3台 購入いただけた車両の一台である為 エンジン車から EVに改造され EV公認車両となる車両でして EV車とするために インパネのウッド部分などが 皆様に 納車させていただく車両とは 異なりますので しっかりは お見せできない事情がございますので 作業動画等も 内装に関しては 一部 お見せしておりません事を ご理解いただけると幸いです。

また 購入いただきました 会社様の デモカーとして 後日 発表されると思われますので その際に しっかりご確認いただければと思います。

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ご期待いただいております 最終改良版 新形 roadster 龍妃 ファイナル の ボディー表面の手直しも フェンダーサイドボックスの位置が 少々 ずれている事が発覚 その部分を手直しする事となり 予定よりも お時間を頂く事となりましたが もうすぐ 完成して参りますので ただちに メス型の製作を開始させていただける環境となっております。

朗報ですが 今回から さらに 車両の完成度が上がる状況となっております。

と申しますのは FRP樹脂での ボディー製作の場合 どうしても 全て 化学反応となり 容易に 製作は可能ですが 完成後の 変形が 一番の問題となっておりました。

どうしても FRP積層後 一週間は 第一次硬化の為 変形が著しく起こるため メス型からの離脱は不可能ですし その後も 変形は起こるので 本来は 3ヶ月以上は メス型に入れたままにしたいところですが 生産効率から そのような期間は 無理ですので 当社では 早めに製作しておき 一ヶ月以上は メス型からの離脱は行わず FRP繊維の積層枚数が 少ないほど 変形が大きい事もあり 充分な 枚数を積層する事で 頑丈な 変形に強いボディーを目指しておりますが 化学反応は 実は ずっと継続される為 完成後の変形も 試作車等で どうしても発生してしまう事を 確認しておりますので 何とか 変形が起きない樹脂 または 製作方法が 無いものかと いろいろ 調べたり 四方八方へ 問い合わせを行っておりました。

通常のFRP樹脂は 第一次硬化の後 完全硬化後も 一生 変形を起こすのですが 特に その要因は FRP樹脂が 製品完成後も 67度で 変形しやすい状態になる性質である ということが 一番の要因でした。

たとえ 車両製作の際に 硬化し 一旦 変形が 収まったとしても 塗装の際の パテ 及び ウレタン塗料が 塗られる事で FRPが刺激され 変形しやすくなる上に ウレタン塗装の乾燥の為 遠赤外線で 表面をあぶる最終段階で 約80度に 熱せられる事で 確実に変形が発生してしまいます。

また そこで 変形が終了するのではなく お客さまに 納車させていただいた後も 特に ボンネット・天井・バックドアー などは 夏場 日中の温度にも よりますが 最高 約90度近い温度まで 熱せられる事で 変形が著しく起こりますし ましてや ボンネットの場合 エンジンが 下にございますので 確実に変形を起こしやすい環境となるわけです。

この状況は FRPでの 製作の場合 どうしても 回避できない問題でした。


また よく 作業報告において FRP積層の際 細かい エアーが残らないように しっかり ローラーで エアー抜きを行うと記載しますが これも 実は 温度の問題もあり 空気は 熱による膨張係数が大きい為 FRP繊維が 変形しやすい上に FRP繊維の中に エアーが残っていると 温度で エアーが膨張し 変形を著しく 助長する事が考えられますし 強度も 落ちてしまう為 しっかり エアー抜きを行っている次第です。

このような事情から 何とか 変形を回避する術は 無いものかと 常々 思っておりましたが 仲間の業者様から 先日 とても良い情報が 入って参りました。

その情報とは 同じ悩みを抱えてみえる方も多いらしく ある会社が FRP樹脂ですが 変形開始温度が 何と 130度まで耐える 画期的な樹脂を製作されていることがわかりました。

67度では どうしても 問題回避は不可能ですが 130度であれば 遠赤の灯火温度よりも高く 真夏の温度 エンジン加熱にも 充分 耐えることができ 変形が回避できるという事となります。

また 新製品ではなく すでに 実績もある樹脂であるとお聞きし 製品用樹脂ばかりではなく メス型専用樹脂もあるという とてもうれしい情報で 早速 roadster 龍妃 ファイナル の メス型は この樹脂を使用させていただく事といたしました。

当然 製品も この樹脂に変更したいと思い ただちに発注 すでに 試験製作も終了 温度による変形の確認も終了しておりまして 期待通りの結果が出ましたので 今後の製品製作は 全て この樹脂で 行わせていただくことにいたしました。

このFRP樹脂が 一般化しない要因は やはり 単価が高いということに つきますし 通常の常識では このような高額な樹脂は 自動車製品には使用しないのが一般的であるという観念から 情報が入りづらかったようです。

しかしながら 当社の考えとして 納車後の変形は あってはならないと考えておりますし お客様にとっても そのような事は もちろん あってはならなく 耐えられないことですので 迷わず 今後は このFRP樹脂での製作を決定させていただきましたので 皆さまにも 必ずや 喜んでいただける事と思っております。

Roadster AKI の 全てのガラスの新規製作 及び 同じく フロントウィンドー と 左右ドアーガラスを 共有する 新形 roadster 龍妃 ファイナル のガラスですが
一番 入手が困難で 困っておりました トヨタ2000GT のドアーガラスも あるルートで オリジナルが入手可能となり 新規製作が 出来る状況となりましたので ガラスのほうも 製作を 全て 開始できる運びとなり 製作発注させていただきました。

また 各メッキパーツも 今までは 当社で FRP製作の後 真空蒸着メッキ加工を 施して参りましたが どうしても 手作りのため 個別の若干の違いは 避けられませんし 一台一台 ボディーとの 隙間調整を行っており 生産性も 良くございませんでした。

ならば スチール製作した場合は と申しますと 錆の発生の問題 プレス型費用の高額問題などがございまして 実際上 すぐに導入は 不可能な状況です。

しかしながら 別の方法での製作が可能なことがわかり この方法であれば 短期間に 大量の製作が可能であり メス型製作の際のコストも スチールのプレス型とは 比べものにならないコストダウンが図れますし 何よりも 製品の安定化が図れ メッキが錆びたりしない事が 一番の魅力であり 最終的には コストダウンも期待できますので こちらも 皆様に喜んでいただける事と思い 現在 見積もりをお願いし 資金確保の際は ただちに 製作に 入らせていただく所存ですので ご期待いただけると幸いです。

このように 見た目では わからない内容ですが 製作樹脂の変更 各パーツのクォリティーアップなど 今後も 精進して 良い車両完成を目指してまいる所存ですので 今後とも ご支援 ご協力のほど よろしく お願いいたします。

このたび 納車させていただきます roadster 龍妃 ファイナル の公認に関する 確認動画をアップさせて頂きました 公認書類で 正規公認 予備検査合格を取得している事が お分かりいただける内容となっておりますので ぜひ ご確認いただければ幸いです。

roadster 龍妃 ファイナル 公認 完成車両動画

https://youtu.be/dlUCqfsCh6I

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追伸

先回 仲間のご協力があり 瑞浪YZサーキットに起きまして roadster 龍妃 ファイナル の 走行テストを行って参りました。

Roadster 龍妃 の場合 前輪加重と後輪加重比が 理想といわれる 50:50 である事から 非常にバランスが良く 何とか ドリフト走行的なことも確認したいと思い LSDも 仲間の整備士さんに 組み込んでいただき 各ドライバーが挑みましたが 車体が安定しすぎの為 派手な ドリフトにならず エンジンも 10万キロ以上走っている ノーマルである事もあり パワー不足でして パワーでの 無理やり滑らせる ドリフトも出来ず 迫力負けでしたが 車体の安定性 頑丈さは ビックリするほど 確認でき それはそれで 良かったと思っております。

仲間が 今回の走行会は 久しぶりでもあり 凄く 楽しみにした関係もあり 悪乗りですが ドローン撮影も お願いし 各自 カメラを持って撮影した関係上 データが多く いまだ 忙しくて サーキット走行は 編集できておりませんが サーキット走行後に 遊びで 行った クルクル走行動画は 何とか 編集できましたので ぜひ こちらも ご覧ください。

自走で 高速道路使用にて サーキットへ行き 走るだけ走った為 タイヤは 4本全て ツルツルとなり 現場で タイヤを 全交換し 自走で 帰社しましたが 何のトラブルも無く 安定した走りのまま 終了でき 満足しております。

これだけ 安定した車体であれば 自信を持って 皆様へ お届けできると確信しておりますし 特に 山道などのコーナー性能は ピカイチですので 機会がございましたら ぜひ 御気軽に ご来店いただき 直に 試乗していただき ご体験いただけると幸いです。

オマケですが 机の中を整理していたところ 当社のレプリカ製作のきっかけとなった コーヒーのオマケの トヨタ2000GTのオモチャが見つかりました。

今 見ると よくも こんな小さな オモチャを片手に roadster HIROSHI を作ったものだと 我ながら 笑ってしまいました。

よろしければ ご覧ください。

roadster 龍妃 ファイナル YZサーキット クルクル走行動画

https://youtu.be/XElAPOlCHW4

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