ROADSTER GARAGE ロードスターガレージ

ミウラ・イオタ・2000GT スーパーカーレプリカのロードスターガレージ

製作ブログ

蘇る夢の軌跡

roadster 龍妃ファイナル 製作過程 配管編

今回は roadster 龍妃ファイナルの製作により 加工しなければならない配管の事をご紹介いたします。

roadster 龍妃ファイナルの場合 フロントエンジンルームを囲う骨格グループは ノーマルのユーノスと同じですが ただ エプロンパネル追加加工してやる事により フロントサスペンションをフロントに移植可能とし ロングノーズを再現しております。

そのため サイドエプロンの前側に 別途 新品のエプロンパネルを購入し サスペンション装着用に もうひとつ追加しております また それに伴い フロントサスペンション ロアーアーム固定の為に エンジンメンバーも もうひとつフロントに追加しているため エンジン等の固定位置は ノーマルのままで良いのですが ステアリングギャーボックスも 必然的に 前側に移動しております。

よって ステアリングギャーボックスの配管を延長する必然性が発生します しかし 今回の場合 試行錯誤の結果 配管の取り回し変更 及び 配管の曲げ加工により 延長せずに 無事 装着可能となりました。

また ノーマルのラジエターのままですと ロアーホースが 追加エンジンメンバーに干渉して 装着不可能となり 新規ラジエターを製作する事になった為に アッパーホース ロアーホースの変更も余儀なくなりました しかし これは 偶然にも トヨタカルディナのものが流用でき ぴったりサイズである事が判明し 簡単に解決となりました。

残るは クーラー関係ですが コンデンサー自体の装着箇所は 変更無しで問題ないですし エンジンに付いているクーラーコンプレッサーの位置も変更無しですので 通常ならば 加工無しで問題無い筈ですが これが大変な問題となりました。

クーラーコンプレッサーの高圧・低圧の配管が すべて左側サイドフレームとエンジンの間で配管取り回しするのですが その部分は 配管渋滞地区?でして ラジエターロアーホースやステアリングパイプなども存在し コンプレッサー配管はノーマルの時は 問題なく装着できますが その部分に巨大なエンジンメンバーを追加してしまいました為 配管のスペースが1/3以下になってしまいました。

必然的に ロアーホース配管の変更加工 ステアリング配管パイプの変更加工までで スペースが埋まってしまいました。

とはいえ クーラーコンプレッサーの位置変更は出来ないうえに 高圧・低圧配管も その渋滞スペースに共存を要すことになりますし 一番の問題は これらのパイプは すべてアルミパイプですから 振動等で接触したりすれば 簡単に穴が開いてしまいますので 非常に危険ですので 固定はもちろんしますが 念のために 充分なスペース確保がしたいところです。

狭いスペースを どのように 有効活用するかが 本当に難題となりました。

試行錯誤の上 配管を エンジンとサイドフレームの間を通すので無く 可能な限り 省スペースで その渋滞スペースを通過し エンジンの下部分から フロントへ配管回しを行い コンデンサーまで配管する事で 何とか 難題を解決できました。

簡単な作業のようですが アルミパイプの溶接 曲げなどは 通常 当社のような鈑金塗装屋では行なわず ラジエター屋さんの仕事でして 肝心のラジエター屋さんは もう開業している方も少なく ましてや 当社へ出向いていただき配管の加工をしていただける事は 予想以上に困難な状況となっております。

実際に 移転してくる前にお付き合いさせていただいていました ラジエター修理専門の業者さまも 高齢のため廃業されており いろいろと問い合わせをしましたが やっていただけるところがありませんでした。

どうしようもなくなり ダメ元で お付き合いしていただいていた 廃業されたラジエター屋さんにご連絡したところ ひとつ返事で 喜んで手伝って頂くことが出来ました。

本当に ありがたい事です。

すぐに 翌朝 来店していただけ 配管加工をしていただけましたが やはり高齢で なかなか仕事も辛い様で 技術指導してやるので 自分でできるようになったほうが良いよ と 言っていただけ 手取り足とりで 指導していただけたことで 当社のスタッフでも 充分加工及び溶接可能となりました。

もちろん 材料や道具の入手先などの指導もしていただけ 当分作業が出来るように 材料も分けていただく事が出来ました。

本当に いつも書いておりますが 良い方々に恵まれている事に 感謝するばかりです。

なかなか 本業の技術など 教えていただけませんよね。

本当に 感謝するばかりです!