ROADSTER GARAGE ロードスターガレージ

ミウラ・イオタ・2000GT スーパーカーレプリカのロードスターガレージ

製作ブログ

蘇る夢の軌跡

龍妃ファイナル トライアル製作報告 その3

先回に続き トライアル車の製作の状況報告をさせていただきます。

2号車の渡辺さま号のリヤークォーター タイヤハウスの加工ですが 右側と同様に 左も無事完成し 3号車 K様の車両も同時進行で作業が進んでいる状況です。

オリジナルのユーノスのタイヤハウスの溶接が完成後 オーバーフェンダーを製作に入らせていただきますが 実車で存在しているトヨタ博物館様のトライアルは シェルビーレーシングの予備車をベースに再生したレプリカのため 当時のまま再現されていない箇所も多く見うけられますので 当時のトライアルでの72時間耐久挑戦の際のビデオを参考に キャプチェーで静止画を撮り 参考資料として印刷しましたので 出来るだけ忠実なトライアルを目指し作成したいものだと思っております。

もちろん ユーノスベースの為にドアーとリヤータイヤハウスの間が広くなってしまうことは 仕方ないですし その辺も考慮して バランスよく再生できればと思います。

今回のトライアルは 2号車 3号車と2台製作になりますので まずは 2号車で手作りでオーバーフェンダーを製作し それから 簡易的なメス型を製作 そのメス型からFRP製品を製作の上 3号車に装着する予定です。

この作業は もちろん フロントタイヤハウスも同様の製作方法となります。

また 試作車両のトライアルを製作の際 ドアーアウターハンドルの位置を ノーマルのトヨタ2000GTのドアーハンドル装着位置と同じ位置に装着しましたが ビデオを見る限り かなり真ん中に近い位置に装着されていたようですので この位置も忠実に製作しようと思いますし 一回 試作車で製作しており なぜ そんなに真ん中に近い位置に装着したかは理解できる気がいたします。

なぜなら トライアル車は トヨタ2000GT試作1号車をベースに作成された為 市販車よりもボディーラインが全て丸く また 試作車両製作の際 使用できるパーツは出来るだけ他車の流用パーツを使用するように指示されていたそうで ドアーアウターハンドルは 当時のクラウンエイト MS40のものを そのまま使用しており このドアーアウターハンドルは幅の広いタイプですので 実は 2000GTのドアーの曲線に合わないんです。

よって 局面は少なくなる 若干下気味の真ん中寄りに装着したと考えられます。

製作してみて たぶん 局面が合わないことがわかり 試作車のみが このドアーハンドルを使用しておりますが 曲面に簡単に合う 市販車用の細長いタイプのドアーハンドルが製作されることになったと思われます。

当時の写真を見るとワイパーなども試作車両1号車のボディーの為 ワイパーが3本付いているデザインでしたから 当然 トライアルもそのままの形状でして 運転席用に一本しか付いていないので わかりづらいのですが 2本のタイプよりもワイパーアームが短く 当然フロントピラー寄りに装着されていますし よく見ると 真ん中と左側のワイパーの装着リンクの軸が存在していることに気が付きました。

今回の改造に伴い 今までは ユーノスのワイパーを そのまま使用しておりましたが トヨタ2000GTは 通常の右ハンドルのタイプのように左から右に回るワイパーではなく 何故か 左ハンドル車に よく見られる 右から左に回るタイプですので ワイパーも今回はオリジナルにしてみる予定ですので 皆様の龍妃は2本タイプにし トライアルは 3本にしてみたいと思っています。

また 昨日 事前に再メッキを依頼しておりましたドアーハンドルが3個完成してまいりました トライアル用は 先ほど ご説明させていただきましたようにクラウンの物を流用しておりますが 当時のクラウンのドアーハンドルの入手も難しく 何とか2台分入手しておきましたが 良い状態のものは無く かなり酷い状態のものしか入手できませんでしたし このドアーハンドルの材質はアンチモーの為 通常ではメッキの際に解けてしまいますので 通常 再メッキは不可能な場合が多いので心配しておりましたが お付き合いいただいておりますBBF様が かなり難しい状態で何度も失敗をくりかえしながら たいへんご苦労されたそうで 時間も約3ヶ月掛かりましたが 無事 3個完成してまいりました。

もう1個は もう少し時間がかかるそうですし 完成した3個もたいへんだったそうで この程度で良いかどうか 確認の為 とりあえず3個持って来ていただけました。

なんでも 再メッキ前が 腐食で浮いている状態でしたので 表面を丹念に削り 鏡面状態にして銅メッキを施し その後 クロームメッキするそうですが アンチモは密着力が弱い為 また巣が空いた状態ですし 銅メッキの際も 当然クロームメッキの際も浮いてきてしまったようです。

手か入る場所は もともとザラザラでダークグレー塗装してありますので 今回は その箇所の仕上げは メッキ的には良い状態に仕上がらなくても問題無いという内容で依頼しましたが それ以外の箇所は仕上がり重視でお願いしましたので 泣く泣く仕上がった感じだそうで 採算に合わない仕事だったそうですし もうひとつも納得いかない仕上がりの為 再度 再メッキして後日いただく事になりました。

BBF様の仕事に対する責任感には感謝するばかりですし 信頼できる業者様で力強い頼りになる業者様で 今後も是非 お付き合いしていただきたいと思っております。

BBF様のおかげで とても綺麗に仕上がり 満足しておりますし 2号車の渡辺さんも 3号車のK様も喜んでいただけると思います。

今回の作業動画と最後にドアーハンドルの画像をアップさせていただきました

是非 ご覧いただけると幸いです。

http://youtu.be/YX7r1ehMy1g