ROADSTER GARAGE ロードスターガレージ

ミウラ・イオタ・2000GT スーパーカーレプリカのロードスターガレージ

製作ブログ

蘇る夢の軌跡

台風一過 & 龍妃ファイナル改良作業報告 No,19

皆様は 台風の影響は いかがでしたでしょうか?

当社は 早朝3時から7時くらいまでが一番ピークでして 始業時間には 風は強いものの晴天になっておりました。

台風自体よりも 過ぎ去った後の吹き返しの風のほうが強烈でして 台風経過した後 工場を確認したのですが 特には異常は無い様子で一安心 ところが 第二工場に入った際 あれ! 何か おかしい?? 床に丸いスポットが当たった感じで光が・・・・・ ふと 天井を見上げると なんと! 丁度 人間の顔くらいの穴が開いて 空が見えてるではありませんか!

慌てて 外を再度 確認したところ 工場の前ではなく 少し東側に行った道と目の前の中華料理店の駐車場にスレートの破片が散乱していました。

スレートですので 道路の色と似ていたので 来た際は ぜんぜん気が付きませんでした。

走行の邪魔にならないように まずは 破片の回収 丁度 西側の家が建設中でしたので 監督さんにお願いし 足場に上らせていただき 天井を確認しましたが 一箇所のみ破損で済んだようです。

工場内には 天井に穴を空けたと思われるものは落ちていませんし 雨も入っていないので たぶん 強烈な吹き返しの風で 何か飛んできて穴が開いたのでしょう。

東側に隣接するシャッター付き駐車場の屋根も かなり破損してみえましたので 看板か何かが飛んできたんじゃないでしょうか

でも この程度で済んでよかったですし 来週半ばには 修繕可能なようですし 破損箇所も 作業等に支障が無い 階段の丁度 上り口の上でしたので 不幸中の幸いです。

そんな感じで 昨日は 朝一番はバタバタいたしましたが 作業は予定通り完了させていただくことが出来ました。

2号車には ドアーが 再度 装着することが出来ました ドアー装着と言うと 通常は簡単な作業ですが 今回は型取りのため ヒンジもすべて取り外しており フロントマスクも 一旦取り外し チリ調整等も一から やり直しのため これが 結構大変な作業なんです。

また ドアーのメス型の剥離剤の処理 トライアルの改良版メス型の剥離剤処理などを行っております。

この作業も 離脱後 型取りの原型がサフェーサ仕上げのため 剥離剤はWAXを何度も塗っては乾燥する作業を繰り返した後 絶対に くっつかないようにPVAと言う 特殊用材(乾くとサランラップ状態になる溶剤)を塗ってメス型製作しますので 離脱型には PVAが残っておりますので 洗浄して撤去し その後 十分に乾燥してから メス型はFRP製品ですから 今度は 特殊なFRP専用の剥離剤を塗って行く作業となります。

この作業が また 大変な作業でして 一回塗った程度では駄目ですので 液状の溶剤をしっかり塗りこむように塗って 十分に乾燥 まるでメッキを磨くような要領でしっかり力を入れて ふき取りながら磨き込み そして また 塗って乾燥させ ふき取ると言う作業を 最低4回以上繰り返す必要があります。

この作業を しっかり行うことで 確実な剥離が出来る様になりますが 不十分ですと メス型自体を駄目にしてしまうこともあり 絶対に手が抜けない作業です。

この作業は 時間がかかりますので その時間の間に 3号車のフロントマスクの改良する部分であり 不要となる部分をカットして削除いたしました。

この作業も 普通のFRPで製作されたエアロパーツなどとは 厚さも強度も全然違いますので そう簡単には切断できません その上 削除部分は 新しくFRP積層で メス型に装着して製作しますから カット面が直角では 密着力が弱いですから 当然 カット面は斜めにしなければなりませんので それを考慮したうえで 斜めカットしていくことが必要ですから カット作業も エアーソーを使用しても なかなか大変な作業でした。

無事に カット完了後 メス型にバイス固定し 型とFマスクの再使用部分に隙間がないようにしましたが 製品自体が十分な強度と厚さがございますので ポイント部分をバイス固定するだけで しっかり密着させることが出来ました。

この方法で改良すれば 3号車は 2号車と同じ顔に整形できるはずでして まずは 製品用ブラックゲルコートを塗装 乾燥後 薄めの300番のFRP繊維で エアーが入らないように 十分に気をつけて 1積層して乾燥させ その後は強度確保のため600番のFRP繊維を部分的に2積層もしくは 最高で8積層して完成させていく予定です。

昨日はブラックゲルコート塗装まで完了させましたので 本日は積操作業開始する予定です。

また 台風で温度も低かったためでしょうが ソファーのメス型は十分に硬化していなかったため リフトで外に出し 天日乾燥の上 最後に 固定用ボルト穴あけとフランジのバリ削除を行っております。

これで ソファーのメス型は完成ですが 直ぐに何かする予定はございませんので 変形しないように このまま 保存となりますが 作業時間の合間を利用して出来た副産物のようなものですが この型は 十分に貴重ですね。

本日の動画です どうぞ ご覧ください。

http://youtu.be/a2T-QRwaT2s