ROADSTER GARAGE ロードスターガレージ

ミウラ・イオタ・2000GT スーパーカーレプリカのロードスターガレージ

製作ブログ

蘇る夢の軌跡

龍妃ファイナル 改良作業報告 No,20

今週の作業進行予定ですが 無事 予定通り完了することが出来ました。

まずは 3号車のフロントマスク加工ですが 今回の加工に当たり センター部分のみ再使用となり サイド部分は ほとんど新しく製作いたしますので 一番の問題点は 再使用部分との結合が いかに綺麗に出来るかという事が最重要ポイントです。

よって 一番薄い300番のFRP繊維で しっかりと密着し エアーが混入する事無く しっかり結合できるように 1積層を丁寧に慎重に行い 一度 しっかり硬化させることで 良い製品が完成するようにしております。

その後 そのほかの作業を行いながら 時間調整を行い フェンダー部分(サイド部分)は 強度は そんなに必要ありませんし 軽量化も考慮し 3積層で製作 上面に関しては ヘットライトの穴などもあり 十分な強度を必要といたしますので 6積層から8積層を部分的に行うことで しっかりしたマスク製作を行っております。

どうしても 龍妃の場合 通常以上の積層の回数が必要であり 一度に積層可能枚数は 硬化の際の化学反応によって発熱する関係から 歪み発生のリスクがございますので 2積層が限界であり 硬化を待って 密着力強化のため その都度 サンディングを行い 次の積層を行う必要がございますため 作業進行を調整しつつ 他の作業の合間に積層作業を行うことで 無駄の無い 同時進行を行って製作しております。

3号車フロントマスク製作に関しましては 無事 予定通り 本日 完成いたしましたので このままメス型の中に入れたままで しばらく放置し ドアー等が完成し 3号車の作業開始まで しっかり変形しないように硬化させて置く予定です。

また 次の作業として ノーマルボディーのフロントマスクのメス型製作に入るにあたり 表面の確認を行い 最終修正を行っております。

この表面修生作業も 本日 完成しておりますので サフェーサ塗装を施し 気温も 急激に低くなってきており 乾燥時間も長くなってきております為 明日の日曜日を利用して しっかり乾燥させ 次週から 型取りのためのフランジ製作に入る予定です。

2号車のルーフ加工に関しまして サイド部分の加工 三角窓部分の加工を行うにあたり まずは もとより 加工予定に入っております フロント部分の加工を最優先して加工開始しております。

この部分は どうしても 試作時はタルガトップと言う形状から フロントウィンドー上部にタルガトップが被さる形状から 必然的に オリジナルよりも肉厚が厚い形状になっており このまま完全クーペ化してしまいますと 不恰好な形状になってしまいます。

よって ここは ルーフ先端を下げる加工を最優先にしないと サイド部分も 当然下がるわけですので 今 すぐは サイドを加工が出来ませんから まずは 大胆にルーフカットを行いました。

しかし 何もせずに ルーフカットしては 容易に変形してしまうため 事前にオリジナルのフロントウィンドーからFRP繊維を積層することで フロントウィンドーのコピーを製作してありました為 そのコピーを使用してカットしていきますから 準備として ガラスのコピーのバリの撤去から開始いたしました。

このコピー製作にあたり 当然 ただフロントウィンドーのコピーを製作したのでは 今後 車体にガラス装着の際に サイズ的に余裕が無くては不都合が生じますから ボディーのガラス装着部分は ガラスよりも若干 大きくなくては いけませんので 事前にオリジナルのガラスに5mm厚の物をまわりに装着し アルミテープを使用してガラスに固定 その大きさでコピー製作を行いました。

作業開始にあたり まずは ルーフカットに伴い フロントウィンドー部分の形状確保のため ウィンドーのコピー製品をボディーにしっかりネジ固定いたしました。

なぜ わざわざコピーを製作して装着したかは ガラスは ちょっとした事で割れる危険性もあり 怪我をすることも考慮され 作業も安心して出来ませんから 割れないガラスとしてFRPのコピー製品を製作してカットすることにいたしました。

カットにあたり カット後 当然 再度 接着いたしますが この部分は事前に加工しやすいように 肉厚確保を考慮し 事前に タルクパテ(FRP樹脂のパテ)を塗りこんで接着面が確保できるようにしておきましたから 十分な厚みがございますため 接着時に容易に接着可能とするため カットの際は 下面のカットは 水平では無く 下向きの角度でカットを行い 上面のカットは 可能な限り水平にカットしております。

しかし いくら達人と言え 切断しにくい体勢で まっすぐにカットは不可能ですので 切り過ぎないようにカットし カット後 サンディングで まっすぐに加工しております。

また カットに当たり フロントピラー部分を わざと残し センター部分カットを行い 最後にフロントピアー部分をカットしました。

これは カットの際にルーフが 振動で おどってしまってカット し難くなることを考慮し ルーフの安定を考えて わざと 最後にピラー部分をカットしております。

無事カット終了後 コピーガラスでは 多少の変形の可能性も考慮されますので 本物のガラスと交換し ルーフを 下がった上体に固定していきますが 固定は なかなか困難ですので 密着力の強いアルミテープを使用して 外側からしっかり固定させ 形状確認を行った後 インナー部分をFRP積層して 完全密着させております。

この作業で ルーフ部分もスッキリさせることが出来ますし 見た目もポッテリ感が解消されたはずです しかし このままではメッキモール装着の際は モールが寝過ぎになり 当然 違和感が出てしまいますので このままの形状では良くございませんので サイド部分改良後に 良い形状に 全体のルーフ形状を確認しながら 加工させていただく予定です。

またしても 台風到来のようで 次週の天候が心配ですし 気温も急激に低下しましたので FRP硬化時間もかかるようになってきました。

もちろん 気温に合わせて 硬化剤の添加量を調整して 硬化時間の短縮化を図るのですが より 効果的な作業進行のため 今後は 時間の有効活用が さらに重要となると思われますので 朝のミーティングで 作業順序を確認のうえ 作業することが さらに重要になってまいります。

乾燥時間の間 2号車・3号車の作業展開が出来ないため 4号車のリヤー部の入らせていただいており ノーマルボディーの場合でもカットを要するリヤータイヤハウスを 事前に製作してございます 切断用のゲージを利用してカットし その他 左右クォーター最後部の 龍妃ファイナルのボディーと 干渉してしまう部分のカット タイヤハウス内の泥除けのカット リヤーバンパー装着用のフレームカットを行ったうえで 使用しない純正のマフラーの撤去も行いました。

作業時間内で カットしたリヤータイヤハウスの板金および接合まで 作業開始できましたので 週明けには 4号車のリヤー部分の下作りも完了できる予定です。

まずは 予定通り作業進行できましたので 今週までの作業進行動画をぜひ ご覧ください。

http://youtu.be/6NZWR2hOoSU