ROADSTER GARAGE ロードスターガレージ

ミウラ・イオタ・2000GT スーパーカーレプリカのロードスターガレージ

製作ブログ

蘇る夢の軌跡

龍妃ファイナル 改良作業報告 No,22

今週は 三角窓およびクォーターピラー部分の修正を中心に改良作業を進めさせていただいております。

試作車両製作の際 オープンモデルからクーペモデルを製作するにあたり 当社で 龍妃ファイナル以前に製作しました roadster AKI の天井やクォーターピラーのパーツを流用して製作していったのですが その際に 基準として ユーノスのハードトップも使用した関係上 じつは 龍妃ファイナルのセンターピラーは ユーノスのハードトップの形状のままでした。

使用した理由は ドアーガラスがユーノス純正のままでしたので 雨漏れなどを考慮して ドアーに接する部分とフロントウィンドーとタルガトップが密着する部分や装着金具など すべて ハードトップのものを再使用しようと考えたからです。

よって 三角窓も ユーノスのハードトップ形状のまま センターピラーに合わせて装着した関係上 ドアーガラスよりも三角窓のほうが外側に傾斜した形状で装着されておりました。

これが 試作の際は 確実で一番 良い方法と考えましたが 最終的には 一番の問題点となってしまったわけです。

形状的にもデザイン的にも良くない上に 実際上は タルガトップ化の際のフロントウィンドー形状の違いから 純正のウェザーストリップ使用による問題などが関係し 雨漏れ等の原因となり  最終的には自作したほうが良かったのではないかと思われるほどでした。

今回の改良で 完全クーペ化するに当たり この箇所の変更は 確実に 行いたい箇所でしたし 三角窓の位置変更に伴い クォーターラインの変更を行い クーペ独特のお尻に流れる綺麗なプレスラインを再現したいと思っておりました。

しかし 龍妃ファイナルの致命的問題点として ドアーパネルとリヤータイヤハウスの間の寸法がオリジナルの約三倍ある点が影響して サイドのそれもクオーターサイドの三角窓部分のデザインは非常に重要ポイントであり 間延びした感じにならず いかに 自然にオリジナルに近く見えるかという 最大の難点ですので 製作にあたり その調整を行いながら 慎重に製作しなければならず 非常に 難しい改良作業となっております。

ただ そっくりにするだけならば 比較的 簡単ですが 確実にサイズが違うものを 違和感無く そっくりに見えるようにするには この箇所のサイズは あまりにも違っております。

よって オリジナルに あまり拘り過ぎては違和感が出ますので 今回は 当初 roadster HIROSHIを製作したとき同様 私のイメージで製作し オリジナルを意識すること無く 製作することにいたしましたが 左右を同じ形状にすることも なかなか 簡単そうで じつは難しい作業でして 何回かに分けて パテ整形しつつ サンディングしては パテ整形することを繰り返し 片面を まず製作して 原型を決めた上で 部分的な採寸を行い 反対側を同じサイズに製作していく工程となり 難しい作業となりましたが なかなか 良い雰囲気に仕上がり 満足しております。

また 11月30日は 廣様のroadster HIROSHI の公認車検取得予定日でして おかげさまで 無事 予備検査合格をさせていただくことが出来 日曜日に 九州より わざわざ 来ていただけるという ありがたい お話でして 予定通り 3日に お嫁入り(納車)させていただける状態となり ホッとする気持ちとともに 娘を嫁がせるような思いで どうか 末永く よろしくお願いしますと言う 気持ちでいっぱいです。

廣さま HIROSHI 共々 今後とも 末長いお付き合いをよろしくお願いいたします。

本当に ありがとうございました!

11月1日 本日は 大学時代からの大親友であり roadster HIROSHI の名前をもらった 石川 宏君の誕生日です。

彼が亡くなって もう7年が過ぎましたが 私にとって 彼の命日は意味が無く 彼が生まれてくれた日が記念日と思い 日ごろ 親の墓にも行かない私ですが この日だけは 彼に会いに 毎年 墓参りをさせていただいておりまして 私と彼の大好きなバーボンの ジャックダニエル グリーンラベル(今は廃盤で なかなか入手困難なんですが皆さんが見つけてはプレゼントしてくれています)のボトルを持参し 久しぶりに 二人で乾杯してまいりました。

想いおこせば 彼とともに過ごした30年間にいろいろと人生観が変わる経験をさせていただきました。

名古屋では 友達のことを「連れ」と呼ぶのですが 「連れの連れは また連れ!」を合言葉に 人生 友達が一番の宝であり 人に切られることは合っても 自分からは決して人は切らない 人生を楽しく過ごすには 人様あっての事であり 損得なしで 自分の気持ちに正直に行動することで その時 やらずに後悔するなら 自分が納得できるよう 人様に尽くすことで 豊かな気持ちが得られる と言うことを教えてくれました。

以前 嫁の実家のお寺さんが 「あの世は天国のみで 地獄は この世ですよ だから 人は悩み苦しみ毎日を過ごすんです 人はストレスで病気になり 自分で自分を死に追いやるのです」 と言われた言葉が忘れられません。 「病は気から」 という言葉もそうなんでしょうね 事実 その証拠に 痴呆症になった方が 良く 放浪して とんでもない遠方まで歩いて行ってしまったという話を聞きますが あれは 痴呆症でストレスが無くなった分 逆に 体自体は どんどん良くなって元気になっていくからであり ストレスがなくなるから 世間では 痴呆症になると長生きすると言われているんではないでしょうか また 逆に 体的には何ら問題が無いにもかかわらず ストレスから 鬱になったり 体調を壊す方々も 現実に多くいらっしゃることも事実です ならば 自分に正直にストレスが無い人生を歩みたいと日々思っておりますし そうするには しっかりした意思を持っていなければ つらい事がっても 笑って過ごせることは決して出来ないと思っております。

しかし 現実は そうもいかず いろいろな試練がございます

だからこそ 一年に一回 彼の墓参りをさせていただくことで 初心に戻るというか 彼と二人だけで話をしたいと思っております。

事実 不思議なことに このプロジェクトにあたり 私のような一般人には 身に余る大きなプロジェクトであり 資本的にも大変な毎日ですが ほんとに最悪な状況となり 進退問題となったときに 不思議といつもHOROSHI1のご注文をいただけ 何度も ピンチを回避してまいりましたし 自分勝手な思いですが 彼が あの世とやらで応援してくれているんじゃないかと真剣に思っておりまして 日々 いろいろなことがあっても 元気になれるように 自分のデスクの前に 大学卒業した昭和55年に 私の行きつけの喫茶店のマスターが撮ってくれた 彼の私にとって一番彼らしい顔で写っている白黒写真を飾り 私の人生哲学である「消極主義は 気分であり 楽天主義は 意思である」を再認識し 日々 頑張っている次第です。

今回のプロジェクトにあたり 協賛者の皆様をはじめ ご契約いただきましたお客様 本当に親身になってご協力いただいている業者様や 最高顧問をお願いしている 細谷 四方洋さま ならびに従業員の二人 皆さん 良い人ばかりでして 自分のことのように親身になっていただけ 本当に良くして頂いており 人間関係が やはり一番大切だということを再認識させていただいておりますし これこそが 龍妃ファイナルの最大の魅力であると思っており 絶対に 誰もが憧れる 美しく 人間味が感じられ 気持ちが温まり ホッとするような 大人の粋な夢を叶えれくれる車を目指したいと思っておりますので 今後とも 温かい眼で見守っていただければ幸いです。

昨日までの 動画をアップさせていただきました ぜひ ご覧ください

http://youtu.be/rFp0DwJ_7fY