ROADSTER GARAGE ロードスターガレージ

ミウラ・イオタ・2000GT スーパーカーレプリカのロードスターガレージ

製作ブログ

蘇る夢の軌跡

龍妃ファイナル 改良報告 No.23

今回は 更新に少々時間が空いてしまい申し訳ございません。

現在 龍妃ファイナル トライアルの最終仕上げを行いながら 来月に迫った東京オートサロン出品用の車両製作を行わないと 不安になってまいりましたので そちらを優先させていただき 暮れにバタバタしなくて済むように製作させていただいております。

昨年末は スタンレー電気様のハイエースの改造7台が 入庫が予想以上に遅れて入って来た為 製作時間が暮れに近づいてからとなり 大晦日までバタバタでしたし 年始も4日から製作開始という超過激スケジュールで 体力の限界でしたし その前の年も 龍妃ファイナル4台の製作のため 同様に ほとんど休みも無く徹夜続きでしたので 今年度くらいは 人間らしい お正月を迎えさせていただければと思っております。

肝心の龍妃ファイナル改良につきましては 外装最後の改良箇所であるドアーサッシに干渉するルーフサイドの製作を行っております。

この部分は オリジナルの形状が 通常はサッシに水平なラインでルーフサイドが形成されるのが一般的ですが トヨタ2000GTは そうではなく この部分も局面になっているんです 要するにフロントピラーからセンターピラーの間である 丁度 サッシの上面部分は下から覗くと半月上に局面になっています。

もちろん 龍妃ファイナルも同様のラインにさせていただくことにいたしました。

また サッシ製作にあたり 試作車両よりもルーフサイドは 必然的に ワイド化する必要があり 約2cmから最大で3cm程度ワイド化することにいたしました。

この結果 試作車両はルーフが丸く厚い感じに見えましたが すっきりした綺麗なラインとなり よりバランスが良くなったと思っております。

製作方法は あらかじめサッシとボディーの隙間(クリアランス)を一定に確保するため クリアランス分の厚さのFRPボードを製作し 採寸の上 サッシと同じサイズに切断して サッシに接着 ボディーとなる部分もFRPを2積層した板を事前に製作しておき クリアランス分のFRP板の上に装着することで 一定のクリアランスを確保することにいたしました また ボディーとの間の隙間が出来てしまうため パテ埋めでは強度的に問題が出ますので 隙間と同じ厚さのボードを製作してタルクパテ(樹脂にタルクを混ぜて製作したパテ)で隙間をボードと共に埋めるように接着固定した上で 乾燥後 表面をFRP積層で完全固定することにしました。

乾燥後 サッシとの隙間は確保できましたので ルーフサイドとフロントピラーのラインをサッシとマッチするように切断して調整し 最終的にFRP積層とFRPパテでルーフ表面とフロントピラー表面を製作しております。

表面製作は 数回にわたりパテを塗ってはサンディングして整える工程を繰り返すことで 本日 何とか完成させることが出来ました。

まだまだ パテ穴などの処理もあり 最終仕上げを行わないといけ無い状況ですが なにぶん 全面改良のため 表面が全パテ状態でして この様態では パテ研ぎの荒や正確なラインなどの確認がしづらい事もあり 本日 仕上げではなく 表面の状態確認のためにサフェーサを塗装して仕上げております。

このサフェーサ塗装により 細かい箇所が確認可能となりますので 今後は 巣穴修正を行いながら ラインなどの最終仕上げを行えば 外装は 全て改良作業完成となり 予定通り 年内には外装改良作業は完成となるでしょう。

次回は いよいよ内装の内張りの製作開始となります。

ご期待ください。

本日までの作業動画です ご覧いただければ幸いです。

http://youtu.be/YM9ZlsRhFnk