ROADSTER GARAGE ロードスターガレージ

ミウラ・イオタ・2000GT スーパーカーレプリカのロードスターガレージ

製作ブログ

蘇る夢の軌跡

昨日 一日の改良作業報告をさせていただきます

昨日に続き 作業報告をさせていただきます。

このたび 4号車のフロント骨格部分の改良を新たな方法で行いましたが 以前から考えていた改良ですが 実際上 必ずや 製作時間の短縮化が図れると考えておりまして 見た目も良くなる上に エンジンルームの広さも拡大するはずでしたので その作業方法を いろいろと細かく検討しておりました しかしながら 実際に作業する際は 思ったように うまくいくかどうかは作業してみないとわからない状況でした。

そこで 空論上で考えていた作業工程をスタッフに 細かく支持しながら 改良作業を進めてまいりましたが 想像通り 問題なく 作業は進行できましたが なにぶん 初めての作業のため 作業手順はもちろん 作業の困難さの問題が発生することも考慮され 4号車の改造は3日以上の時間が掛かってしまいました しかしながら 今回は 初めての作業であり 不要部分の撤去方法やカットする箇所の決定など いろいろ試行錯誤することも多く 時間が掛かりましたが 完成してしまえば 後は制作方法が決定しますし 手順も決定しますので 今後の改良は 作業工程としても時間的にも短縮が図れるはずであり 実際上 どの程度 時間短縮が図れるかを確認するため 昨日は スタッフ一人に任せて 3号車のフロント骨格改良作業を行っていただきました。

なぜ 2号車ではなく 3号車かと申しますと 本日 2号車は 型専用ゲルコート塗装を行う予定であり ゲルコートも 当然 有機溶剤ですので 2号車エンジンルームを改良作業の際 火を使用しますので 引火等の危険性もございますし 作業効率も良くないので あえて 3号車を優先して 改良作業進行させていただくことにいたしました。

結果といたしまして 昨日 一日で右側の改良が完成でき 左側も70%完成することが出来ました なにぶん まだ 2回目の改良作業であり 初めての一人での作業ですので どの程度 時間短縮が図れるかの挑戦でしたが この結果は上出来の結果でありまして 確実に作業性がアップしたと思っております 本日 引き続き3号車の作業を続け完成させますので 週明けに再度 2号車の改良作業を同様に行うことで 製作手順と段取りをしっかり身につけていただければ スタッフ一人で3度目の作業は 確実により早い時間で完成する事が図れると考えておりますし 頭で考えながら作業する段階から 完全に作業方法を実につける段階になるように 引き続き5号車の製作も行うことで 制作方法を完全に身につけていただこうと考えております。

今までの経験上 同じ作業を 4号車・3号車・2号車・5号車と 続けて4台の作業を行うことで 確実に 作業要領を身につけていただけることが可能と判断いたしました。 

最終的には 確実に一日で 容易に 完成できるようになるはずです。

また トライアルのメス型製作も剥離用WAX掛けも完了し 完全な剥離が出来るようにするための 特殊溶剤の塗り込みも完了し 無事 型専用ブルーゲルコートの塗装が完了いたしました。

型製作の際に 剥離の問題は たいへん重要な問題でして この作業を 手を抜いてしまいますと 型にマスターモデルが付いてしまい 完全な失敗になるので 確実に密着するが接着は しないようにしなければなりませんので 専用WAXを塗って乾燥させては しっかり拭き取り またWAXすると言う作業を3回から4回繰り返します。

乾燥させては拭き取る作業をせず 続けて何回もWAXを塗っても同じではないかと思われると思いますが そうではなく そのような作業では 何回 WAXを塗っても 一回塗った状況と同じでして 必ず 一旦 乾燥させた上で しっかり磨きながら拭き取る作業を行い 毎度 WAXの膜を表面に製作して 再度 WAXすることで 初めて 確実な剥離効果が出るのです。

しかしながら なにぶん マスターモデルは パテやサフェーサの表面ですので WAXが浸透してしまい 剥離効果が不十分になる事も充分考えられますので WAX掛けの後 確実な剥離効果を得るために 特殊溶剤を塗る作業を行っております。

この特殊溶剤は水性でして 均等に 塗り忘れがない様に スポンジに溶剤を含ませ マスターモデルの表面に 丁寧に塗っていきます。

この溶剤を塗ると 乾燥した際は あたかもサランラップのような透明の膜が形成され 確実にマスターモデルが型に付いてしまうことを防ぐことが出来ますし 型をマスターモデルから外す際に 外しにくい場合が多いのですが そのような際は 水をマスターモデルと型の間に入れることで この水性溶剤が水に溶け 抜き易くなる効果もございます。

ならば この溶剤だけで WAXは不要では? と 思われるかもしれませんが 水性溶剤ですので マスターモデルがサフェーサ状態の場合では サフェーサが溶剤を吸い込んでしまい効果が発揮できなくなるため 吸い込み防止効果も考慮し しっかりWAX掛けした上で 溶剤を塗ることで 安全策を とっている次第です。

昨日は 下地作りも 気温が高かったため充分な乾燥も出来まして 型専用のブルーゲルコート塗装まで 無事 完成することが出来ました。

本日は いつも お話しており 一番大切な一枚目のFRP積層を丁寧に行う予定です。

今回は 続けての作業報告をさせていただきましたが 一旦 作業工程を決定し 身につけてしまうことで 作業時間短縮が図れる 良い事例だと思いましたので 今後の製作時間短縮を図れる予定の 良い事例になると思い 続けての ご報告をさせていただくことにいたしました。

実際に作業は このように簡単に言うほど容易ではございませんし 通常の技術者では このように早く製作することは まず不可能と思っておりますが 当社の匠の技術 あっての話ですが 作業内容の難しさの上で 時間短縮が図れ 早い作業となっていることを実際にご覧いただけるように 昨日 一日の作業工程の動画を撮影いたしましたので ぜひ ご覧頂き 実際の作業の困難であり 面倒な作業である上で 早い製作時間となっていることを ご確認いただければ幸いと思っております。

では 昨日の作業動画です ぜひ 匠の技を ご覧ください。

http://youtu.be/70FM_0sVOBI