ROADSTER GARAGE ロードスターガレージ

ミウラ・イオタ・2000GT スーパーカーレプリカのロードスターガレージ

製作ブログ

蘇る夢の軌跡

roadster 龍妃ファイナル 改良作業開始しました!

今週は 予定通り roadster 龍妃ファイナル の フロントウィンドー 及び ルーフ の改良作業に 月曜から 入らせていただいております。


roadster AKI の メス型から製作した ルーフ部分の部分パーツも メス型の中で充分に硬化しましたし 今回は 今後のroadster 龍妃ファイナルのマスターモデルとなる 大切な車両ですから 変形などが発生しない為にも 十二分に強度を持つパーツに仕上げており フロントピラーにも 積層の際 強度アップの為の 鉄骨も導入してございますので まずは このパーツの メス型からの 取り出しから開始させていただきました。


roadster 龍妃ファイナル の改良パーツとはいえ roadster AKI のメス型から製作する 初めてのパーツでもあり 綺麗に製作できるか 期待を込めつつ 少々心配もございましたが 思い通りの製品が取り出せ 一安心いたしました。


完成したパーツは 鉄板以上の強度を持つ 叩けば カンカンという音がする 頑丈なパーツに仕上がっております。


どうしても FRPというと エアロパーツのような すぐに割れてしまうパーツを想像されると思いますが 十分な 積層枚数と FRP繊維とFRP樹脂の適度な配合バランス 十分なエアー出しの際のローラーによる シゴキを 行うことで 厚過ぎず しっかりした強度の製品が製作可能でして 少々のことでは ビクともしない製品が完成可能なのです。


また FRPは 化学反応で硬化いたしますので 薄すぎや FRP樹脂が多い製品などは 初期硬化時期(約一週間)は もちろんですが 完成から 少なくとも 3か月は変形を止めることはできないのですが その時期を経過した後も ずっと 変形を起こしてしまう為 お客様の手元に 納車された後も 必ず 変形が進行してしまいますから 当社では そのようなことが無いように また 鉄板以上の強度確保ができるように 可能な限り 丈夫でありながら 無駄に 厚くならず 少しでも薄く完成できるように しっかりと FRP樹脂が多すぎないように ローラーでのシゴキ作業を 丁寧に慎重に行い 最善の方法で製作を行うことで しっかりした ボディーを製作させていただいております。


当社の車両を ご覧いただく機会がございましたら ぜひ ゲンコツで ボディーをたたいていただき コンコンという音と共に その充分な強度を ご確認いただければ幸いです。


必ずや FRPという概念を超えた完成度に ビックリしていただけると思っております。 


また フロントウィンドーのマスターモデル完成に続き クォーターサイドウィンドー左右 バックドアーガラスの マスターモデルの製作も開始させていただいておりますので 完成次第 ガラス製作に入らせていただくつもりです。


roadster 龍妃ファイナルのガラスとは サイズなども すべて違いますので 今回も 高額な出費に なりますが roadster AKI 専用のガラス製作を 一台分 新規に 製作させていただく事になるわけですが より良い車両の製作には 必要な出費ですので 致し方ございません。


肝心な roadster 龍妃ファイナル の改良作業ですが 採寸と 自分なりですが 十二分なシュミレーションを 行ったうえで 作業開始させていただきましたが この作業は 私しか行えませんので 大胆にカットしながら それでいて 慎重に作業開始させていただいております。


roadster 龍妃ファイナル の場合 実車から型取りした部分が一切ございませんし 自分なりに バランスを考えながら 手作業で製作した車両ですので roadster AKI のような 本物から型取りしたボディーと 果たして 一体化が出来るか 少々不安ではございましたが フロントウィンドー下部の寸法 ドアー上部の寸法は 同じであることは 承知しており それを基準に 移植可能と判断しましたが ルーフ後部 および クォーターサイドのライン等は 実際に合わせて 作業してみない限り 未知の世界でして その部分が うまく 加工修正できるかが 今回の改良作業の一番の難題でした。


そのような 不安要素もありつつ 移植作業に入らせていただきましたが なんと! 私の想像を超える結果が待っていました。


まずは roadster 龍妃ファイナルのフロントウィンドーと天井部分の切断を施行後 フロントピラー部分の位置出しから始め 合体を施行しましたが 何か変? と思い よくよく 車両確認したところ なんと 5号車のリヤーボディーは 車体に装着は されていましたが タイヤハウスなどが まだ カットされておらず ジャスフィットしていない状況が判明 いったん すべてのパーツを取り外し ベース車両のカット作業を行っております。


その後 改めて roadster 龍妃ファイナルのキットを しっかりとボディー装着させていただき 再度 移植作業に入りましたが 私の想像を超える結果が待っておりました。

 
何と! 心配していたルーフ後部も クォーターピラー部も 驚くほど ジャストフィットするではないですが!


そのうえ クォーターサイドウィンドーは バランスの問題から 今回のroadster 龍妃ファイナルには roadster AKI の ガラスではなく roadster 龍妃ファイナル用のガラス装着をしたかったため ルーフサイドのラインが狂ってしまうと 想定しており その部分をバランスよく製作できるか とても心配しておりましたが そのような心配もなく ウソのように ぴったり 違和感が無く製作できることが 判明しました。



もちろん 細かい個所の改良は必要ですが 想定以上の結果となり 今回の改良は 成功となることを確信するとともに お客様が 必ず 喜んでいただける結果になると確信しましたし すでに この時点で 一目で 違いが分かるほどの 変貌ぶりでして 動画の中でも 話しておりますが センターピラー部分までの寸法は 私なりの製作車両ですが 寸法的に 合っていたようでして ただ フロントに向かって 真っ直ぐに天井サイドを製作した為 実際は オリジナルは 2cmほど センターに向かって入り込んでいく形状だったようでして フロントピラーの角度の違いと そのたった 2cmの寸法の違いが まるで 別物のような違いになっていたことがわかり やはり 綺麗な流線型のラインを放つ トヨタ2000GTの美しさは ほんの少しの寸法の差が 大きく影響することを 実感させていただきました。


量産開始前に このことが判明し 改良することが出来 本当によかったと思っております。


まだまだ 細かい改良作業が必要ですが まずは 基本的な改良は 成功させていただく事が出来たことが判明し 嬉しい限りですし 皆様にも喜んでいただけると思うと 思い切って 改良してよかったと思っております。


簡単な 動画ですが 作業動画をアップさせていただきましたので 作業結果をご確認 お願いいたします。

https://youtu.be/R09SmD_yBlo