ROADSTER GARAGE ロードスターガレージ

ミウラ・イオタ・2000GT スーパーカーレプリカのロードスターガレージ

製作ブログ

蘇る夢の軌跡

良い解決策は無いでしょうか?

ここまで来て 非常に悩みが大きくなっております。

と言いますのも 妥協しておりましたドアーガラスの問題が自分の中で非常に大きく問題化しているんです。

ユーノスのドアーガラスを使用する関係上 フロントピラーとドアーガラスの形状が一致しないために その間に三角形の隙間が出来てしまい その隙間を埋めるために ドアーに フロントピラーに見えるように 余分なピラーを製作しなくてはならず ドアーが閉まった状態は良いのですが ドアーを開けた場合にドアーにピラーがあり 今一 デザイン的に気になっております。

資金的には もう限界ですし 技術的にも非常に難しく どうしてもユーノスのドアーガラスを採用することが一番と 今でも思っておりますが たとえば クーペ仕様のみならば予算的問題をクリヤーすれば新規にガラスを製作し オリジナル同様ドアーサッシがあるドアーにすれば問題ございませんが そうしてしまうことで オープンモデルになった場合ソフトトップの骨組みはユーノスのオリジナルは一切使用不可能になり 新規製作を余儀なくされますし それはそれで非常に大変な作業及びコストがかかってしまいます。

また ドアーサッシを製作するにはドアー本体のサイズに問題があり ほんの少しのサイズの問題ではありますが ユーノスのドアー自体が使用不可能となり 海外のレプリカによくあるFRP製のドアーに変更を余儀なくされる結果となるんです。

しかしながら 事実上の問題といたしまして たとえば ボンドカー仕様のオープンの場合 現在のフロントピラーがドアーに存在するデザインにしてしまうと フロントピラーに余分なドアーピラーが存在してしまいますので オリジナルのようなすっきりした感じは再現できなくなってしまいます。

本物?のボンドカーは 同じ問題があり時間的問題もあったと思いますが 撮影優先でしたので ドアーガラスが存在しておりません。

撮影だけなら 気楽で良いのですが・・・・・ 実際に使用する場合は そうはいきません

今回の東京オートサロン出品車は このような事情を踏まえ デザイン優先でドアーのピラー部分を試行錯誤の結果 削除し 脱着可能といたしました。

と言いますのも 削除した場合 どうしても ドアーガラスを閉めた時にフロントピラーとガラスの間に三角形の隙間が出来てしまい あたかも穴が開いた状態になってしまいます。

これを回避するために 今回は ドアーのピラー部分を脱着可能に改造し オープン時は取り外したままで ソフトトップ装着を行い 窓ガラスをあげる際は 別途ドアーガラスのピラー部分のパーツを装着することで 何とか回避いたしました。

しかしながら このような作業はお客様に ご依頼するのは あまりにも不恰好と思われます。

また トライアルの場合 サッシ部がノーマル車はガンメタリックで塗装されている関係で 目の錯覚を考慮し ドアーが閉まった状態の時は違和感が無いように製作いたしましたが スピードトライアル車はサッシ部もボディー色の黄色のままであり 非常に存在感があり 重要ポイントになりますので 現在 サッシ部を新規製作し ドアーガラスのかわりにアクリルのガラスを使用するかどうか悩んでおります。

と言いましても 簡単に ドアーガラスをアクリルで製作すれば良いと思いますが ドアーの後部(クォーターパネル隣接部分)の形状及び ドアーインナーがかなり角度的にもフロント寄りであり サッシの形状がドアーに合わず オリジナルのようなデザインに製作することは たぶん不可能な状況です。

どうしても オリジナル同様のサッシのあるドアーにするためには やはり オリジナルのユーノスのドアーでは製作できないでしょう という事は やはり新規にFRPでドアーを製作することが一番速いと思われます。

でも 簡単にFRP製のドアーと申しますが 自分的にはドアーの開閉の際の 重量感のある音 及び メタル独特の重量感を失うことに非常に違和感を感じてしまいます。

毎度 開け閉めするドアーがFRPと言うのは 如何なものでしょうか?

ここに来て どちらとも言えない状況で 非常に悩んでおり 夢にまで出る始末です。

一番良いのは ユーノスのオリジナルドアーを改造しサッシを装着可能にし ガラスを新規製作できれば良いのですが オリジナルのドアーにサッシ製作は良いのですが 良い角度で装着が どう考えても事実上 不可能な状況です。

今回の東京オートサロン出品車の完成までには 解決は たぶん出来ないと思われますが お客様への納車までには 何とか もう少し考えて最善の状態に持って行きたいと思っておりますが 今のところ 八方塞で解決策が思い浮かびません。

ここまでも 大変な問題の積み重ねでしたが この件は非常に難しい問題ですね。

どうしても レプリカと申しますが ここまでくると意地が出てしまい 細かい箇所まで拘ってしまっています。

良いこととは思いますが 事実上は 技術的に不可能な問題も多く また 毎度 拘るたびに コストも想像以上にかかってしまい どんどん採算に合わない状況となり 悩みが大きくなるばかりです。

今回のプロジェクト自体 本来は仕事として儲け主義でやるのが本当と思いますが 私の場合 儲けではなく 自分がクルマの世界で生きてきて 自分自信が生きた証として 納得できることをやりたいと思って製作したクルマですので 何とか後世に残った場合でも 恥ずかしくないクルマにしたいと ついつい思ってしまい どうしても悩んでしまいます。

東京オートサロンは 待っていただけませんので 今回は 不本意でありますが 妥協する形になると思われますが どうにかならない物でしょうか?

お正月も近くなり 毎日 時間との戦いの中で焦ってばかりおりますが もう少しで ひと段落できますので ここは 一旦休憩させていただき 気持ち的にもっとリラックスして ゆっくり考えてみたいと思います。